診断なんていうものは有用ならすればいい、と思う。


発達障害系統の診断は、現在はおおよそ米国の診断基準であるDSM-5が基準とされているのではないかと思います。
自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、発達性強調運動障害(DCD)、学習障害(LD)などの基準が記載してある。
バージョンが1つ前のDSM-Ⅳにはアスペルガー障害と言う項目がありましたが、DSM-5となって無くなりました。
アスペルガー障害というのは、簡単に言うと”言葉の遅れのない自閉症”。
言葉の遅れと言うのがどういう基準かと言うと、おおよそは、2歳で発語、3歳で2語文の表出が見られれば遅れなし、とされているかと思います。

ただ、簡単に表出面しか見てませんし、いわゆるオウム返しでも2語文を話していたりしたらパスしてしまったりしますので、そこまで臨床的に意味あったのか?という気はしていて、DSM-5で無くなったのも分かるんですよね。

では、これまでアスペルガーと診断されていた人達が、明日からはそうじゃないですよ、なんて言われても混乱するだけですし、これまでアスペルガーと診断されていた人達はその診断名を使いましょう、と言う流れになっています。

言葉の遅れの基準にしても、アスペルガーが無くなってしまったことなんかにしても、結構”ラフ”だと思えますよね。そうなんですよね、結構ラフなものです。

ASD、AD/HD、DCD、LDも、色々合わせ持っていたりもしますし、そもそもLDなんて学童期にならないとそうなのかどうかも分かりませんし。

まず、特徴が強くても発達障害に分類されている特徴があるなんて気づかない場合も多いと思います。気づかないなら気づかないでもいいと思います。生活できていれば。
気づくことでもっと楽な生活ができるのであれば、気づくことは有用なのかと思います。

気づくことはメリットばかりでもないです。
いわゆる、自閉症スペクトラムの特徴が強いんですよ、なんていったところで、まだ社会の人たちが自閉症スペクトラムを理解していない場合が殆どだと思いますし、で親の躾が成っとらんかった訳ね、なんて理解程度で終わる可能性も大きいですよね。
気づいて公表すると、そういう誤解を助長する、結果となるだけな可能性は大きいですよね、今の社会では。

まあ、初診の親子なんて、そもそもそんな話しはじめて聞く場合が多いでしょうから、親だってそんなもの理解していない、ですよね。
なので、丁寧に今どうしてここへ来たのか、現在抱えている問題をお聞きして、それが特徴を起源としているのであれば、その様に理解し、必要なら親にそう伝え、伝えるからにはそれと同時に特徴についても時間をかけて説明してあげる必要があります。
そしてメリット、デメリットを天秤にかけて、問題解決に診断が有用と思われるなら、話し合って診断書を持って帰っていただいて活用いただけばいいかなと思います。

だから、有用なら診断すればいいと思いますし、親が要らないというのに、園の先生がこの子は何かあるから病院で診てもらって診断してもらってください、なんて一方的に進めることがあるとすれば、甚だお節介が過ぎるだろうと思うのです。




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